コープのクレジットカードは現金化できる?カードの概要についても解説!

コープのクレジットカードで現金化は可能?

急な用事などで現金の調達に困った時、手軽に利用できる方法として使われることも多いクレジットカードの現金化。
クレジットカードの現金化にはいくつかの条件をクリアする必要がありますが、コープから発行されているクレジットカードはこの条件に合うのでしょうか。
まずはコープのクレジットカードの概要から解説していきましょう。

そもそも「コープ」ってなんのこと?

日常生活において「コープ」あるいは「CO・OP」といった名称を目にすることがあると思いますが、実際に利用していない人だと、ちょっとピンと来ないところもありますよね。
大学などにもコープの施設はあり、スーパーやフードデリバリーなど、商品の売買をするサービスであることはなんとなくわかりますが、その実態はどのようなものなのでしょうか。

コープは、日本語で正式には「消費生活協同組合」という名称で呼ばれています。
「生協」という言葉を聞いたことのある人も多いのではないでしょうか。
発祥は1844年のイギリスにあり、生活に苦しむ人たちが自分たちでお金を出し合い、商品を仕入れて分け合う仕組みを作ったのが始まりです。
現在の日本においては「消費生活協同組合法」に基づいて運用されており、その形態や運用の母体は様々で、一つの大きな資本によって運営されているわけではありません。
商品を仕入れて売り買いするという点では一般的なスーパーなどと同じですが、消費者の出資によって成り立ち、消費者自身が運営の主体となっている点が大きく異なっています。

コープのクレジットカードとは?

クレジットカードは金融機関や信販会社などが中心になって発行されていることがほとんどですが、そうしたカード会社では、企業とタッグを組んで、その企業独特のクレジットカードを発行することも多くあります。
百貨店やスーパー、家電量販店の名前がついたクレジットカードなどもよくありますよね。
コープからも、そうしたクレジットカードが発行されています。

その中でも代表的なのが、コープこうべと三井住友カードによって発行されている「コーピークレジットカード」でしょう。
ちなみにコープこうべは、日本で初めて本格的に作られた生活協同組合とも言われています。

コーピークレジットカードってどんなカード?

コーピークレジットカードの「コーピー」とは、コープこうべのイメージキャラクターです。
このコーピーを基本コンセプトとしているのがコーピークレジットカードです。
カードには以下のような特徴があります。

国際ブランドはmastercard

日本国内で使用されているクレジットカードにはVISA、JCBなどの国際ブランドもありますが、コーピークレジットカードではmastercardのみが選択可能となっています。
一見不自由にも感じられるかもしれませんが、実際のところmastercardはVISAと並んで国内・国外共に世界最大級の規模を誇っているので、不便を感じることはまず無いでしょう。

電子マネーと連携している

コーピークレジットカードはiD・Apple Pay・Google Payなどと連携して利用することができます。
近年ではキャッシュレス化が進み、電子マネーでの決済ができる場所が増えているので、このカードのみで電子マネーも利用できるのは大きなメリットです。

コーピーポイントが貯まる

「コーピーポイント」とは、コープこうべが独自に提供しているポイントサービスです。
現金利用でもコープこうべの店舗であれば300円につき1ポイント、クレジットカードの利用であればコープこうべの店舗以外でも300円につき2ポイントが貯まります。
貯まったポイントはコープこうべの店舗や宅配において1ポイント1円で利用できる他、ユーザー同士での交換・共有が可能です。

年会費は初年度無料、それ以降も利用があれば無料になる

コーピークレジットカードは初年度の年会費が無料、2年目以降は1100円となっています。
2年目以降はやや高めにも感じられますが、年に1回でも利用すれば無料となるので、達成はそれほど難しくないでしょう。
実質的にはほぼ年会費無料で利用できると言えます。

三井住友カードのサービスが利用できる

コーピークレジットカードは三井住友カードから発行されているので、三井住友カードに付帯している多くのサービスを利用することができます。
その他にも、旅行傷害保険やショッピング補償など、様々な付帯サービスがあります。

クレジットカードの現金化とは?

コーピークレジットカードの概要がわかったところで、あらためて現金化について考えてみましょう。
一般にクレジットカードの現金化と呼ばれる方法は、ショッピング枠を利用します。
ショッピング枠の余裕を使って商品を購入し、それを売却して現金を得るというのが、現金化の基本的な仕組みです。

現金化には大きく分けて自分でする方法と専門の業者に依頼する方法とがあります。
基本的な構造はどちらも同じですが、自分でする場合には自ら商品を購入、売却する必要があり、専門の業者に頼む場合はこれらをすべて代行してもらうことができ、多くはサイト上の手続きのみで現金が手に入ります。

自分でする場合のメリットは悪質業者に引っ掛かりにくいことや、高い換金率が期待できること。
デメリットとしては手間と時間がかかること、ある程度のコツが必要なことなどが挙げられます。
一方の専門業者のメリットは、簡単で即日の現金化が可能である点。
デメリットは悪質業者に引っ掛かってしまう可能性や、換金率が低くなってしまう可能性が考えられます。

コープのクレジットカードは現金化できる?

前述のように、クレジットカードの現金化はショッピング枠さえ利用できれば可能なので、コープのクレジットカードでももちろん可能です。
キャッシング枠を既に使い切っていたり、信用情報などの問題でキャッシング機能を持てない場合には、便利な方法と言えるでしょう。
ただし、以下のような問題もあるので、あらかじめ注意しておく必要があります。

カードの現金化は禁止されている

コープのクレジットカードに限った話ではありませんが、この現金化という行為は法律違反にはならないものの、カードの規約という観点では違反になります。
もしも現金化行為がバレてしまった場合には、利用停止などの処分を下される可能性があります。

金額的には損をしている

現金化は購入額と買取額に差があり、間で手数料も取られるので、単純な金額的には損をしています。
一見するとすぐに現金が手に入って便利ですが、得かと言われればそんなことは無いので、意識しておく必要があるでしょう。

支払いは後から来る

ショッピング枠を利用した請求は、翌月など後になってカード会社からやってきます。
現金化した分を使ってしまっていれば支払いができなくなる可能性があるので、給料日などを見越した上での計画的な利用を心掛けなければなりません。

まとめ

コープとは「消費生活協同組合」のことであり、一般的なスーパーなどとの違いは、消費者自らが出資し、運営の主体となっている点です。
日本国内だけでもコープには様々な組織があり、その中にはクレジットカードを発行しているものもあります。
その代表的なものがコープこうべと三井住友カードによって発行されている「コーピークレジットカード」ですが、このカードでも現金化をすることは可能です。
ただしいくつかの注意点もあるので、それらをしっかりと踏まえた上で、無理のない範囲で利用するようにしましょう。